NACK5スタジアム大宮で行われた試合は、大宮アルディージャ4-4レノファ山口のドローでした。
前半、やや横に広がりすぎ感はあるものの積極的に前へ出るアルディージャ。しかし、決定機は作るもゴールは奪えず、逆に26分、GK笠原のクリアボールが相手選手に当たって跳ね返ってくるというアンラッキーな失点をしてしまいます。その後もなかなかゴールを奪うことが出来ませんでしたが、45+2分、酒井のクロスを河本が頭で押し込み同点として前半を折り返します。
後半、48分、大前のパスを受けた茨田か狙いすましたミドルシュートを決め逆転に成功したアルディージャ。しかし、徐々に暑さからか運動量が落ち始め、山口の攻撃に後手を踏み始めると、68分、75分と連続で失点してしまいます。ここでようやく交代カード切るアルディージャ、82分、マテウスのクロスのこぼれ球を酒井が押し込み同点としますが、84分、前がかりになったところをカウンターを貰い失点、再びリードを許してしまいます。万事休す、そんな雰囲気が流れる展開でしたが、90+4分、嶋田のクロス、山口の仲間同士の交錯のこぼれ球をシモヴィッチが押し込み土壇場で再び同点とします。最後、あわや再逆転というところまで迫ったアルディージャでしたが、ゴールは奪えずそのままドローに終わってしまいました。
ミスがそのまま失点につながる嫌な展開でしたが、最後まで諦めずドローに持ち込んだ試合でした。もちろんミスは極力無くして行かなければなりませんが、この試合の問題点は交代カードを切るタイミングの遅さにあったのではないかと思います。正直、60分過ぎあたりから運動量低下の兆候はあったと思うのですが、実際に交代カードを切ったのは逆転された77分、石井監督の危機管理能力の無さにはがっかりさせられます。
さらにがっかりなのは、中村太主審の判定、最後に一旦はアルディージャのCKを指示しておきながら、蹴らせることなく試合終了。確かにアディショナルタイムは5分、5分23秒で終わってもルール的に問題はないのかもしれませんが、なんとも意地の悪い判定だと思います。